

今回のゲストは2000年にミネソタ大でNCAA王座を獲得し、現在はシェルトン・ベンジャミンとOVWタッグ王座に君臨しているブロック・レズナー。
プロレス入りへのきっかけは1999年1月のジェラルド・ブリスコとジム・ロスからの接触だったとレズナーは言う。レズナーにはまだ大学生活が残っていたが、WWE側は自分たちがレズナーに興味を持っていることを前もって知らせておきたかったのだ。
ブロックは幼少をサウスダコタの農場で過ごし、ゆえにプロレスリングを見た事など無かった。それどころかTVさえろくに見る機会が無かったのだ。その後1996年に大学に入学した頃になってやっとレズナーはプロレスを見始めるようになった。
レズナーの母校のミネソタ大のアマレス部員たちはプロフェッショナル・レスリングを決して尊敬してはいなかった。しかし自分が足を踏み入れた今、プロレスは高度な技術と大変な苦労を要するものだと知ったとレズナーは語る。
レズナーはこうも語る。
「フェイク(偽物)であるプロレスが脚光を浴びて、リアル(真剣勝負)であるアマレスに日が当たらないのを多くのアマレス選手は不満に思ってるだろうな」
「アマレスは他のスポーツとは比較にならないほど要求が厳しいんだ。NCAAトーナメントの3日目にゃ、重圧から自主敗退したくなっちまうほどさ。メンタルな部分が80%を占める競技なのさ。
プロとアマはその本質から自分に求められるものまで、全てが全くの別物なんだよ。」
(オリンピックではなくプロレスの世界を目指す決断をしたのはいつ頃かと尋ねられると)
「常にNCAAチャンプが目標だった。だからオリンピックは目指さなかった。もしNCAAで2位に終わってたらオリンピックを目指しただろうな。NCAAを優勝したお陰で重圧から開放されたんだ。」
「WCWではなくWWFを選んだのはジム・ロスとビンス・マクマホンのプロ精神に惚れたからさ。業界の最高峰に居たかったし、しっかり目的意識を持った人間たちに囲まれて働きたかったんだ。ミネソタ大を選んだのも同じ理由だ。WCWからはエリック・ビショフとポール・オンドーフが交渉に来たな。」
「今シーズン、母校のミネソタ大が団体優勝した時は嬉しかったよ、俺もその場で一緒に居てやりたかったが、まあ無理な話さ。」
「俺のプロレス入りが決まった時は、ミネソタの連中はとても喜んでくれて、いつかテレビで俺を見れる事を楽しみにしてたよ。彼らが支えてくれたんだ。
現タッグパートナーのシェルトン・ベンジャミンとは1996年からの付き合いだが、試合で当たった事は無い。奴は俺のアシスタントコーチを務めてくれて、2年半に渡って一緒に練習した仲さ。」
「OVWではダニー・デービスとジム・コルネットにだいぶ世話になってるよ。いろんな人から学んでいきたい。Nick DinsmoreやFlashの試合を見るのが好きだぜ、奴らは上手くやるからな。」
「この前WWFのスティーブ・オースチンとジム・ロスがOVWに来た時にゃ、俺がキッチリ仕事をこなせる奴だって事を見せたつもりさ。だがWWF入りできるにはあと6〜8ヶ月は訓練が必要かもな。まあOVWでの生活も楽しんでるよ。」
(州王者でさえなかった高校時代から、全米大学王者にまで上り詰めた大学時代、この間に一体何があったのかと訊かれると)
「俺は遅咲きだったんだ。大学に入ってから背が10センチも伸びたし、ウエイトトレーニングにたっぷり時間を割くようになった。地元の応援のお陰もある。
あと、ビスマルクの短大に入学した年に、ガムを噛みながら靴紐も結べないようなガキに負けちまったんだ。あの時は自分に腹が立って腹が立って・・・それがターニングポイントになったと思うな。」
(アレクサンダー・カレリンがルーロン・ガードナーにオリンピックで敗れたことについて訊かれると)
「グレコローマンにあまり興味は無いんだ。アメリカ人のルーロン・ガードナーが勝ったのは嬉しいが、奴は全米王者にすらなった事がないし、そぐわしい見てくれもしてない。正直、なんだかなって思ったよ。グレコローマンじゃ、カレリンみたいな隆々とした体格は必要ないんだ。カレリンは出場するべきじゃなかった、奴は最盛期を過ぎてたんだよ。
オリンピックレベルのレスリングは非常に政治的なんだ。レフェリーが勝敗に大きく関係してくる。カレリンは無敗キャラを通してたのにな・・・試合するべきじゃ無かったよ。」

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アレクサンダー・カレリン : 12年間無敗のロシアのアマレス戦士。「人類最強」などと謳われる。
〜現代レスリングは低得点でのポイント勝負の場面が多く、勝負はまさに時の運といった感がある。試合順や体調で勝敗は変わり得るのだ。その中で12年間負けなかったカレリンは本当に凄い。カレリンの最悪でも世界2位の選手の最高の状態に負けない強さがあったのだ。そうでなければ無敗などありえない。〜
引用元 - 週刊「大魔神」 -

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ルーロン・ガードナー : ワイオミング州で農業を営む無名の選手。オリンピック4連覇を確実視されたカレリンを破り金メダルを勝ち取った。
カレリンに比べ足も細く、太っちょ。
毎朝牛の乳を搾ったりと、レスナーそっくりの生活を続けているらしい。カート・アングルの例もあるのでWWE登場も無い話ではない。
(2003.09 追記)WWE登場も無い話ではない。とか言ってたらなんとコンフィデンシャルに出演してました!下に紹介するサンダーソン君と一緒に結構な時間インタビューを受けていました。なんか本当にWWE入りしちゃいそうだぁー!

「バーン・ガニア、カート・ヘニング、ブラッド・レイガンズ、ウェイン・ブルームには世話になったよ。」
「日本からはアントニオ猪木が誘ってきたな。だけど俺はアメリカでやりたかったんで断ったんだ。俺を気に入ってたようだが、イノキってのが誰だか知らなかったんだ。で、試しにイノキとリングで90分間、関節の奪い合いやピンの奪い合いをしたんだ。それが終わった頃になってやっとレイガンズがイノキの正体を明かしてくれたのさ。素晴らしい体格の持ち主だったな。」
「カート・アングルについちゃあ、奴がプロ入りしたときアマチュアの連中はよく思ってなかったが、奴の成功のお陰で人々の意識が変わったんだ。俺を含めたアマチュアの連中にプロへの門戸を広げてくれたのさ。ありがたく思ってるよ。」
「カエル・サンダーソンについちゃ、スゲエ奴だし、謙虚でいいな。来年はNCAA4連覇を達成してくれるだろうよ。奴は現在119勝0敗だ。この俺でもキャリアの中で14度も負けたのにだ。奴には期待してるし、オリンピックでも活躍するだろうよ。」

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カエル・サンダーソン : 当時のアイオワ州立大生。このインタビューの後、NCAA史上初の4年連続優勝を無敗のまま決めた。積み上げた連勝記録は159。
(2003.09 追記)先日のWWEコンフィデンシャルに出演してました。カート・アングル曰く「今すぐプロ入りしても大成功するだろうが、アマとしてはこれからが最盛期だ」そうです。時期五輪で金をWWEに持ち帰るのか!?
チャーリー・ハースを少し細くしたような感じの人でした。

「スコット・スタイナーなどのWCWのビッグネームはWWFには必要ないだろう。何故ならビンス・マクマホンは自分でビッグネームを作り上げる能力を持ってるんだからな。」
(WWFに入ったら誰と絡みたいかと訊かれると)
「誰でもいいが、一番はカート・アングルだ、同じ畑の出身だからな。OVWにシルベスター・ターキーってアマレス出身の奴がいて一緒にアマレス色の強い試合をしたんだが、WWFで求められてる物とは違うとわかったんで、今はプロレス志向のスタイルに戻したよ。」
(シューティングスタープレスについて訊かれると)
「シェルトンと俺は互いに競い合ってて、俺はシェルトンがやる事を何でも真似して見せたんだ。ある日シェルトンがシューティングスターに挑戦して、見事失敗した。翌日俺が挑戦したら・・・どうにか成功したのさ。跳んだ後も、ホント信じられなかったよ。で、それから練習を続けて、試合で使ってみようって事になったんだ。今じゃ安全に跳べるし、相手も安心して受けられる技になったよ。」
終わり。

*雑感*
OVW時代のブロック・レズナーのインタビューでした。
アマレスの話題ばかりで少しキツイかと思ったけど、最後の最後でシューティングスタープレスの話題が出てきたのでホッとしました。シェルトン・ベンジャミンが生みの親的存在だったとは意外でしたね。この頃はレッスルマニア19であんな事になるなんて予想もしてなかったのだろうな〜


